事例から分かる情報収集の重要性!!
2016.03.16
以下のブログ記事を読んでいない方は、先ずはお読みください。
・資金調達に関する「6つ」の情報収集方法について(2016.03.15)
さて、今回は、どうして情報収集が大切なのか?
ということについて、事例を参考にしながらお話しさせて頂きます。
これはよくセミナー等でお話しする典型的な事例なのですが、
平成21年1月頃のことです。このような相談がありました。
「5ヶ月前に公庫に融資を断られました。何とかがんばってきたのですが、もう資金ショートしそうです。公庫に断られているので後がないと思いますが、もうどうしようもないのでしょうか?」。
その当時は、世界金融危機・不況により日本の経済も急激に後退し始めた頃です。
実をいうと、その5ヵ月の間に、日本政策金融公庫の融資は格段に強化されていました。
特に「セーフティネット貸付」を強化してきました。
しかしながら、当然ですが、社長さんはそんなこと知りませんよね。
そこで、私は、どんなアドバイスをしたのか??
皆さんならどうアドバイスをしますか??
ちょっと考えてみて下さい。
<検討中>
アドバイスの概要は、以下の通りです。
「5ヵ月前とは公庫の対応は全く異なります。
実際にこの不況の影響を強く受けているのだから、
もう一度、改善計画をしっかりと作成して申請してみてください」。
実は、たったこれだけです。
さすがに実際のところはもっと細かくアドバイスしておりますが、
要は、これだけのことなのです。
その結果は??
「600万円」の資金調達に成功いたしました。
要は、政府の中小企業金融対策に関する最新情報について
“知っているかどうか”だけのことなのです。
いくらノウハウや知識を持っていても、
最新情報を知らないと損をすることだって有り得ます。
これは「いかに“情報”が大切であるか!」という典型的なケーススタディです。
“知っているだけ”で救われる中小企業もあるのです。
もちろん、情報収集だけしていればOKということではありません。
あくまでも情報収集“も”重要な要素の一つである、
ということを言っているに過ぎません。