自称 資金調達の専門家には注意を!!
2016.04.28
温厚な私ですが、今回はちょっとキツメの内容を書きます。
資金調達の専門家ってたくさんいます。
融資の専門家、
補助金の専門家、
諸々の専門家・・・。
私は「資金調達コンサルタント」と称しています。
これは、単に「何でも屋さん」というわけではありません。
私は、資金調達の総合診療(資金調達の千貨店)をコンセプトに
中小企業の支援をしておりますので、やはりこの呼称があっていると感じています。
資金調達コンサルタントという呼び名は、とても怪しい(苦笑)。
本当に怪しいと思います。
開業して既に18年目ですが・・・、
この名称を名乗ることによってデメリットを感じてはいます。
しかしながら、誰でも分かりやすいので、
今後も、誇りをもって「資金調達コンサルタント」と名乗ります。
さて、世の中には資金調達を支援するコンサルタントがたくさんいます。
だけど、どこまで本当の専門家なのか?
これはとても外からは判断しにくい・・・。
(私だって分かりませんよ!!)
資金調達の専門家は、その経験や知識量によって、
大雑把に以下のように別れるのではないかと想像いたします。
1.本当に経験・知識共に豊富な専門家
2.経験・知識は浅いが、支援できる体制を整えている専門家
3.経験・知識もないのに、自称専門家を名乗っている専門家
最も危険なのは、3です。
実際、3の方って多いのではないかと思いますよ!!
ホームページなどで綺麗にアピールしているものもあり、
素人(これから起業する方など)では分かりにくいのではないか、と思います。
たとえば、税理士さんが顧問契約を取るための入り口サービスとして
創業融資支援を前面に売り出しているケースです。
また、同様に行政書士さんが、法人設立を取るための入り口サービスとして
創業融資支援を前面に売り出しているケースもあるでしょう。
私は、これらのマーケティング手法を批判しているわけではありません。
逆にこれは最適なマーケティングだと思っていくらいで、
私は、是非、お勧めします!!
ここで問題なのは、「3」なのに、
あたかも自分が専門家のように称している「自称専門家さん」です。
はっきり言いますが、
本当にやめていただきたいと思います。
もう一度、言います。
本当にやめてください。
被害にあうのは、そういう自称専門家に相談したご相談者です。
(セカンドオピニオン的な相談が絶えません・・・。)
起業家からのご相談だけはなく、
支援している側からのトラブル相談もあります。
正直言って、そんなの自業自得ですよ。
そういう人に限って、HPをみるととても綺麗で、
しかも「私にお任せください!」というようなことが書かれています。
だけど、本当は本を読んだくらいの知識で、
創業融資支援などをされているのだと思います。
資金調達の支援も「本当になめられたものだなあ!」
と思ったことが多々あります(苦笑)。
だけど、そこで一番困っているのは、
そういう人から支援を受けてしまっている起業家さんです。
起業家側としても、そういう見極める能力も必要だと思いますが、
最大も問題は、やはり支援する側の意識の問題です!!
一つお断りしておきますが、経験豊富になってからではないと、
資金調達支援をしてはいけないのか・・・。
そんなことはありません!!
だって、どんな経験豊富な専門家だって
最初があるからです。
私だって、18年前は素人同然でしたよ。
だけど、分かったふりはせずに、銀行さんに教えてもらったり、
公庫さん、協会さん、知り合いの先生などから教えを乞いました。
ちょっと本を読んだだけで専門分野がわかるなんて思わないでほしいのです。
私の周りには「2」である
「経験・知識は浅いが、支援できる体制を整えている専門家」
の先生方がたくさんいます。
そういう先生はとても真摯に取り組んでおり、
自分が分からない部分に関しては、しっかりと支援できる
体制を整えています。
そして、そういう先生方は、“知ったかぶり”はしないと思います!!
これから起業しようとしている皆さん、
是非、専門家探しの際には、綺麗なホームページなどに
誤魔化されずに、「その先生が信頼できる人なのかどうか」を
しっかりと見極めることが重要です。
士業の事務所さんの中には、資金調達の専門家と提携しながら
起業家支援をされている先生もたくさんいらっしゃいます。
創業融資をお願いするのなら、そういう先生にご相談ください。
まとめましょう!!
1.「資金調達支援の実績はどれくらいか?」
・例)創業融資の実績(件数、業種)は?
2.経験がさほどないと感じた場合は、
「どこかしらの専門家と提携などをしているのか?」
それと、やはり、
直観的にその先生が信用できる人と感じるかどうか・・・、
これも重要だと思いますね。