補助金コンサルタントの動向について。今後、激減するかも!!
2016.06.21
中小事業者向けの補助金制度である
略称「創業補助金」及び「ものづくり補助金」の採択が公表されました。
以下、詳細についてご確認ください。
・平成27年度補正予算「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」
の補助事業者を採択しました(28年6月6日)
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2016/160606mono.htm
・平成28年度予算「地域創業促進支援事業(創業・第二創業促進補助金)」
の補助事業者を採択しました(28年6月20日)
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sogyo/2016/160620Sogyo.htm
大雑把に解説させて頂きます。
先ずは、ものづくり補助金についてですが、
中小企業庁にて、次のように報告がされていました。
平成28年2月5日(金)から4月13日(水)まで公募を行いました。
この期間に申請のありました24,011件について、
厳正な審査を行った結果、7,729件を採択しました。
採択率に換算すると「32.2%」です。
次に、創業補助金についてですが、
中小企業庁にて、次のように報告がされていました。
平成28年4月1日(金)から平成28年4月28日(木)まで公募を実施したところ、
2,866件の申請がありました。
外部審査委員会において審査した結果、
136件を採択することを決定しましたのでお知らせします。
採択率に換算すると「4.75%」です。
創業補助金は始まった当初「80~90%」の採択率でした。
ものづくり補助金は、これまで「40%平均」の採択率でした。
さて、これをどう捉えるか!です。
経営者としては、既に採択された方にとっては、
「採択率が高いときに利用していてよかった」と感じるでしょうね。
次回以降に申請を予定している方にとっては、
「んー、嫌な感じ・・・」という気分ではないでしょうか。
これは、支援する側にとっても同じです。
もしかしたら、「あまり“おいしい”制度ではなくなったなあ~」
と感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、全国規模の競争系補助金なんて、
そもそも5%~25%くらいです。
レアの制度ですと30%とかなりますが、
昔から、採択率はとても低いのが競争系補助金の特徴です。
これまでの創業補助金やものづくり補助金が異常だったのです!!
それでは、ものづくり補助金の採択率は30%以上です。
高採択率には変わりありません。
この二大“おいしい”補助金が開始されて以来、
全国に「補助金の専門家」なる方が激増しました!!
相当、以前から補助金の支援をしてきた専門家たちは
さぞ、驚いたことだと思います。
競争系補助金の専門家は本当に少なくて、困っていたくらいです。
それが、この二大補助金の出現によって、
「補助金のプロ」なる人たちが、溢れてきましたよね!!
既に、補助金申請支援を実施していない
私ごときが言うのも偉そうかもしれませんが、
自称補助金プロの方が、今後、どうするのか?が見ものです。
もしかしたら、ものづくり補助金は、次回以降、さらに採択率が下がるかもしれません。
それでもこのまま、補助金の支援を継続するのか?
“おいしくなくなった”と判断して、撤退してしまうのか?
そこで、自称補助金のプロの方々の本領が発揮されると思います。
私個人的な意見を言えば・・・、
是非、今後とも支援を継続して欲しいと思います。
競争系補助金に関しては、支援する専門家が少ないのが現状です。
せっかく、創業補助金やものづくり補助金の支援をすることによって、
補助金については詳しくなったと思います。
よって、このまま、是非、継続を続けてほしいと思うのです。
決して嫌味ではなく、私の素直な意見です。