補助金・助成金とは??先ずはこの二つのポイントを知ろう!
2016.03.10
補助金、助成金という言葉を知らない人はいないと思います。
その他、奨励金、給付金などというものもありますが、
基本的には全て同じものと考えてくださって結構だと思います。
つまり、国や地方自治体などから支給されている“返済不要のお金”のことです。
補助金・助成金制度を実施している省庁には、
厚生労働省・経済産業省・総務省・・・などがありますが、
ほかにも各省庁の下部機構、周辺組織、独李行政法人、
都道府県や政令指定都市など地方自治体独自の制度もあります。
なお、「補助金」という名称がつくのは「経産省系」、
「助成金」は「厚労省系」と主張している専門家もいらっしゃいますが、
経産省系の制度にも「助成金」という名称のものはあります。
さて、補助金・助成金は大きく二つの種類に分かれます。
既にこちらのページで解説していますので、復習になりますね。
この補助金・助成金は、既に説明したように、
一般的には次のように大きく2つに分かれます。あらためて確認しておきましょう。
1.人材等に関する補助金・助成金(厚生労働省等)
2.技術・研究開発に関する補助金・助成金(経済産業省等)
これら以外にも、総務省、文部科学賞、農林水産省、
環境省など各省庁が様々な補助金・助成金制度を実施していますので、
一度、HPなどで確認してみてくだっさい。
ここで、補助金、助成金の原理原則論についてお話しいたします。
(1)補助金・助成金は“後払い”である!
補助金・助成金は、採択されたからといって、
すぐには入金されるわけではありません。
意外とこれを勘違いされている経営者の方はいらっしゃいます。
制度にもよりますが、原則として、自社で支出した経費に対して、
後ほど(およそ半年~1年後)補助・助成されます。
原則、“先払い”ではなく“後払い”ということですね。
但し、稀に、一部概算請求などができる“先払い”の制度もありますので、
是非、募集要項などをチェックしてください。
(2)補助金・助成金は、事業資金全額を助成してくれるわけではない!
補助金、助成金は、必要事業資金の全額を補助・助成してくれるわけではありません。
各補助金・助成金には、「助成限度額」と「助成率」が定められています。
例えば、「助成限度額」が500万円、「助成率」が1/2という制度があったとしましょう。
必要資金が800万円の事業の場合、その1/2の「400万円」を限度として助成してくれます。
また、必要資金が2,000万円の事業の場合、その1/2は「1,000万円」ですが、
500万円が限度額ですので、「500万円」が助成されます。
但し、“委託事業”のように必要事業額に対して全額支給する制度もありますので、
制度内容をしっかりと見極めてください。
私の経験ですが、委託事業を受けた社長さんから聞く限り、
結構大変なのだそうです(苦笑)。